パーマネントバケイション

meilo2004-07-23

あやぱにのマスターは、本当に音楽が細胞まで染み渡ってるような人だった。
でも、結構インテリ。そして、ガンジー
わたしがギターを弾くと、マスターがキーボードであわせてきた。しゅうさんとオジイは歌う。驚くほどバラバラで頭がどうにかなりそうだった。

でもそんなこと自分は全く意に介さないと、くもんはあさぼらけの中で、そのぐでんぐでんなリズムに合わせサンシンを弾いたり、打楽器を演奏したりして。
しゅうさんはほんと、ラブミーテンダーを浪々と歌うわけです。朝ぼらけ。
乱暴に寒くなったり、エアコン切ってむちゃくちゃ汗かいたりを繰り返す。朝ぼらけ。
この場はまぁお開きで。ってことで、お金を払って「あやぱに」を出る。

まゆみたんが、あたしの洗濯物を乾かしてきっちり荷物につめて抱えてくる。まゆみたん、誰かと絶対いいことしてたんだ!って思ってたんだけどあたしの荷物をまとめたりしてたらしい。
さあいこう。と。
あたしは、あやぱににこのままいて少し寝てから出るつもりで居たのだが、まゆみたんサイドは「あやぱにを今すぐ出て、明け方の出航の準備を手伝って、見送ってからくもんの家で寝る」ということになっている。

みんな多分「もうどっちでもいい、みんながしたいようにすればいい」という気が高まっていて、誰の意見にも反発しないし、ああしようこうしようなんて触れず無口でいた。
フラフラと石垣島の中心地を歩く。荷物を分担して。誰がベトナム笠を持って歩いたんだっけ?

くもんの事務所についたらすぐまゆみたんは、おにぎりを作る。しゅうさんとおにぎりのこだわりをあれこれといいながら。(おにぎりには気持ちがこもるという意味で)非常に正しい。

清水君は、寡黙に準備にとりかかる。
あたしはどこに位置していたのか、記憶にないけど、どっかで何もせずにただ見ていたのだと思います。

隣の居酒屋でドラムを叩いている5歳のライブ君が、遊びに来た。背中をおもいきし叩いたり、胸を鷲掴みしたり。遠慮なくガンガンやりたいことをやる感じがいいよね、子供は。
それぐらいしなきゃねぇ。

準備ができて車で港まで送る。時々あたりが真っ白になる。酔ってるんじゃなくて眠い。
1時間くらい船を見てたかなあ。忘れた。けど、船の別れはすごいね。感動した。