かーちゃんのこと

毎月18日は、じーちゃんの命日なので墓参りに行きます。
ばーちゃんと一緒に住んでるおばちゃんとかーちゃんと。女系家族で自分のしゃべる順番を待ってたらすぐに置いていかれます。

わたしが運転をします。かけてる音楽は自分の好きなものだけど話する声でかき消されてます。ラウドなしゃべり声。

墓掃除して、にょんにょんして、食事行って、温泉いきます。
朝早くおきて、夕方まで彼女たちと一緒。

ばーちゃんが「とーちゃん着いてきてるやろか?」と笑いながらいうと、夢の無い娘たちは「来ようか!墓におるわ!」て否定します。孫はだまってます。

レストランで各々一人前ずつ注文して、わたしも一人前の食事を食べているのに「ゆみちゃん!ご飯ちっとやろか?」「これ要らんから食べてー」返事も待たずにざっくばらん、わたしの皿に放り込みます。白飯にぐっちゃーと汁が染み渡る。
手前の胃袋というものを、もちろんわたしは知り尽くしているので平気で残す。
レストランから出て「はーキレイに食べたねえ、ゆみちゃんが残したけど!」ってばーちゃんが言う。目がつぶれるらしい。

温泉に行ってロッカーに靴をしまうまでの間でも「おまえバカじゃねえか!こっちやろが!鍵やらかけんでいっちゃが、もたもたすんな」とものすごい罵声が聞こえてきます。
わたしは半笑いで待ってます。イライラする母。

お湯に浸かって「お前デブ!」と母は叔母に対して言う。母の方が太っている。
全然知らない人と、ばーちゃんが二人でおかしな体操をしだす。
陰部ばっかり見えて、ブルーになる。逃げたい。

やっと帰ってきました。ビール飲ませてください。